いまさらながら、アニサマの感想

てな感じでいろいろありすぎてブログ書く間もねーって思ってたけど、やっぱりちゃんと書かないといかんと思った次第。なので、今日はがっつり書きます。先月のアニサマについて。
まあ、もう2週間近く経っているわけで、それこそそこかしこで大小レポはされているというので、個人的な感想だけを。
初日は茅原実里がグンバツに素晴らしく、2日目はモモーイが最高すぎた。そのほかはSuara石川智晶GRANRODEOm.o.v.eJAM Project田村ゆかりが非常に良かった。
で、なんで茅原&モモーイが最高だったのかっていうと、どちらもがことアニサマというものを意識したステージを披露してくれたから。ここは人によって違う見え方がするかもしれないけど、アニサマという最高のステージで何を見せるか?というテーマをキチンと持って挑んだのがこの2人(あるいはそれが色濃く映った)だったような気がする。そういう気概が見えたから、こちらも素直に感動して泣けたのであって。
JAMに関してはアクシデントで4人編成となってしまったけども、お世辞抜きに逆境を跳ね返したものすごいパフォーマンスを見た気がする。年初のJAPAN FLIGHTでも感じたことだけど、今の彼らには神がかった勢いと、それに乗っかるオーディエンスのものすごいレスポンスがあって成立しているのだと思う。クサい言い方をすれば、あの日は17,000人のJAMがいたわけで。
それを踏まえて全体の総評になると、観客の熱狂的な対応を含めて、アニサマはアニソン云々を問わずにとんでもないイヴェントになってしまったのだ、ということ。裏を返せば、その次の一手というものがものすごく気になってしまった。というのは、観客の平均的(それはものすごく高い平均である)な歓声から、サプライズの少ないフェスだった、ということも同時に感じたからであって。
もちろんそれはアニソンのシーンが、それこそアニサマが回を重ねるごとに成熟を繰り返していて、それが今年ある種の究極に至った、いわゆるアングラの底上げが成された、ということでもある。あまりにスキのないラインナップはその結果だろう。それゆえ、ここから何か発展するような驚きが欲しかった、という贅沢な気持ちが振って湧いたのであり。
アニサマはその年のシーンを象徴するラインナップによる一大イヴェントだ、というひとつの型は完成したと思う。ではその次に見える、「アニサマがかたどるアニソン・シーン」の形成というものを、今後は見てみたいと思った。